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​専門用語
Technical terminology

◇ Save Pulp 療法

3Mix-MP法の原則の1つに「生きている組織は除去しない」があり、これはう蝕治療で最も適応される。

3Mix-MP法のう蝕治療と歯髄治療は、歯髄(歯冠歯髄と歯根歯髄)を保存するという事から、一連の治療術式である。従来ならば、抜髄せざろうえない症例を抜髄せずに正常な歯髄に回復させる治療術式であり、勿論、C2のう蝕治療でも無痛治療として適応される。​

現在、Save Pulp療法は適応範囲が拡がり、歯冠歯髄炎に限らず、歯根歯髄炎、根尖部歯根膜炎をも対象となったので、Save療法という名称になっている。

◇ NIET(ニエット)

Non-Instrumentation Endodontic Treatment の頭文字をとって、NIETと称する。

以前は、従来の治療法が根管拡大、根管形成、根管充填を優先しているのに対し、病巣無菌化を優先し、インストゥルメントを用いた歯質の機械的切削を行う事なく治癒に導く3Mix-MP法の感染根管(根尖性歯周炎)の治療法の事であった。

その後、抜髄処置を受けた歯髄でも根管の中にはまだ生きている歯髄細胞が見られ、3Mix-MP法によって歯髄細胞が生き続ける事が証明された。根管の中に生きている歯髄細胞は無いと考えてのNIETであったが、歯髄細胞が少しでも生きている症例は、Save療法の対象となるので、NIETとしていた領域がSave療法の適応範囲に入ってしまった。したがって、歯内療法のほとんどが3Mix-MP法Save療法となった。

現在は、歯髄細胞が生きている可能性が極めて低い症例で、リーマー、タービン等の切削器具を用いない手技をNIETという。

 

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