3Mix-MP法 ® オフィシャルサイト
The Official Site for LSTR 3Mix-MP Therapy
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Renewal 2025.02.25
抗生物質・抗菌剤・基剤
Antibiotics, Antimicrobial Agents, and Vehicle
3Mix-MP法で使用する抗生物質・抗菌剤と基剤(MP)について解説します。3Mixを構成する3種類の薬剤、それぞれの特徴と役割に加え、3Mixと組み合わせて使用する基剤(MP)の役割、MPを構成するマクロゴールとプロピレングリコールについて詳しく説明します。
3Mix-MP法では、3種類の抗生物質・抗菌剤を組み合わせた「3Mix」と、それを病巣へ適用するための基剤「MP」を使用します。3Mixは、各薬剤の被覆材やカプセルを取り除いて粉末化し、一定の混合比で調製します。粉末のままでは患歯への貼薬が難しく、貼薬量も把握しにくいため、3Mixを基剤(MP)と練和して使用します。
MPは、マクロゴールをプロピレングリコールで溶いた基剤で、3Mixを病巣の深部へ運ぶトランスポーター(運搬体)の役割を果たします。貼薬した3Mix-MPは象牙細管の中まで浸透します。
3Mixを構成する各薬剤と基剤(MP)の混合比は定められており、定められた比率で調製します。3Mixを構成する各薬剤粉末はそれぞれ専用の保管容器で保管し、調製した3Mix-MPも専用の保管容器で保管します。
3種併用薬剤(3Mix)
3Mix-MP法では、入手困難な場合を除き、原発医薬品(先発医薬品)の使用を推奨しています。
メトロニダゾール Metronidazole
1971年に岐阜大学の上野一恵教授等が嫌気性菌に有効なことを発表した。
1988年には、新潟大学において、メトロニダゾールがう蝕象牙質中の細菌に及ぼす作用についてin vitroで研究され、その成果が「Caries Research」に掲載された。
また、1989年には、う蝕象牙質の病変にメトロニダゾールを適用したin vivoでの研究が行われ、その成果が「Caries Research」に掲載された。
〈作用機序〉
微生物によって還元されたニトロ基が微生物のDNAの二重鎖切断等の障害を起こし、細菌の分裂増殖を抑制する。
〈留意事項〉
ニトロ基が事前に還元されれば薬効が喪失するため、金属イオンや光の還元作用は、メトロニダゾールを変質させる。

医薬品名 フラジール内服錠250mg
製造会社 塩野義製薬株式会社
シプロフロキサシン Ciprofloxacin
メトロニダゾールが効きにくいPeptostreptococcus属や腸球菌属に有効である。
〈作用機序〉
細菌のDNAジャイレースに作用し、DNA合成を阻害する。
〈留意事項〉
シプロフロキサシンは白色だが、光によって変質し茶色になる。

医薬品名 シプロキサン錠200mg
製造会社 バイエル薬品株式会社
ミノサイクリン Minocycline
腸球菌属、炭疽菌、多剤性ブドウ球菌に有効である。
〈作用機序〉
aminoacyl t-RNAがm-RNA・リボソーム複合体と結合するのを妨げる事で、蛋白質合成を阻害する。
〈留意事項〉
ミノサイクリンは黄色の結晶粉末で、カルシウムに付着するので歯質が黄色に変色する。但し、水が介在しなければ変色は目立たないので、漏洩に注意すれば問題はない。

医薬品名 ミノマイシンカプセル100mg
製造会社 ファイザー株式会社
基剤(MP)
マクロゴール(M)をプロピレングリコール(P)で溶いた2種類の基剤。頭文字からMPと称した。
操作性の向上と薬剤運搬作用(Drug delivery system)を付与すべく調製するので混合比率は決まっている。
マクロゴール軟膏 Macrogol ointment
皮膚科や化粧品などで使用されている水溶性軟膏基剤。非イオン系合成界面活性剤なので、生分解性が良く、他の合成界面活性剤より安全である。
〈特徴〉
薬剤 の溶解性に優れる一方で、薬剤と化学反応することなく、化学的に不活性で加水分解や酸敗を受けない。大きな吸湿性を有しており、病巣の水性分泌物を吸着除去する。
〈留意事項〉
湿度100%の口腔内で水分に弱い3Mixを使用する際に、除湿剤として機能していると思われるが、湿気を避けて密封して保存する管理が必要である。
環境ホルモンや発ガン性は無いが、アレルギーを起こす可能性がある。何らかのアレルギー疾患を有する患者さんには、テストしてから使用する慎重さが必要である。

医薬品名 ソルベース
製造会社 株式会社陽進堂
プロピレングリコール Propylene glycol
他物質の浸透を助けるトランスポーターの役目を果たすので、即効性を求める外用医薬品や化粧水、乳液等に用いられている。
〈特徴〉
界面活性剤、強い吸湿性、弱い抗菌作用、アルコールと同程度のカビの成長・発酵抑制作用がある。3Mix-MP法にとっては、薬剤運搬作用(Drug delivery system)の強化、除湿の強化、抗真菌作用を得る。プロピレングリコールが3Mixの無効な真菌に有効であることから、3Mix-MP法では完璧な無菌化の実現が理論的に可能になった。
〈留意事項〉
毒性が非常に低く、人体にほとんど無害であり、環境ホルモンや発ガン性は問題ない。大量に用いた場合は、細胞・組織傷害作用が報告されているが、3Mix-MP法で用いる量は微量である。水との接触を避ける等の留意が必要である。
血中からの半減期は4時間であるが、稀にプロピレングリコール自体に過敏症症状を起こす人がいる。(3Mix-MP法の術式に従えば、血中に入る事はない。)

医薬品名 プロピレングリコール500mL
製造会社 日興製薬株式会社
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最終更新日:2026年8月16日