3Mix-MP法 ® オフィシャルサイト
The Official Site for LSTR 3Mix-MP Therapy
Since 2004.04.01
Renewal 2025.02.25
3Mix-MP法オンライン講演会のご案内
「3Mix-MP法」は、病原菌を100%殺菌することで病巣を無菌化し、組織修復/再生を実現する治療法です。患者さ んの負担が少なく、少ない治療回数で高い治療成績を実現できるため、日常臨床において非常に効率的です。医科との連携が重要視される現在、医科サイドからの要望にも十分に対応でき、すでにその実績を持っています。歯の保存と口腔機能の回復を目指している歯科医師の皆様に、ぜひ導入してほしい治療法です。
【日時】
2025年10月5日(日)13時30分~17時
【演題名、講師】
演題名:ここまで実現している修復・再生 〜優しい歯科治療・3Mix-MP法〜
講 師:安藤 正明 先生(LSTR 3Mix-MP療法 指導医)
演題名:外科処置が必要と宣告されたが、内科的歯科治療(3Mix-MP法)で治癒した症例
講 師:岸保 愛子 先生(LSTR 3Mix-MP療法 専門医)
演題名:3Mix-MP法の歯周病治療
講 師:宅重 豊彦 先生(LSTR 3Mix-MP療法 指導医)
【開催方法】
オンライン会議アプリ
【受講料】
6,500円
【受講資格】
歯科医師
【事前抄録】
演題名:ここまで実現している修復・再生 〜優しい歯科治療・3Mix-MP法〜
講 師:安藤 正明 先生
LSTR 3Mix-MP療法の新しい本には、「歯科領域疾患に対するLSTR 3Mix-MP療法は、無菌化することで病巣をできるだけ保存し、生体の防御機能や修復機能を賦活化し、修復・再生を図る治療法である。」が原理であると、述べられています。
先ずは、従来法から離れてLSTR 3Mix-MP療法の基本的な臨床手技に忠実に従い、病巣に貼薬した3Mix-MPの密封、窩洞の充填や歯冠修復による密閉・封鎖を行い、病巣を無菌化することによって生体の回復する力を実感して下さい。時々自発痛のある患歯、瘻孔のある患歯から始めて、LSTR 3Mix-MP療法の効果を確認し、手技の熟達に従って症例を積み重ね基本的な臨床手技を確実なものにして下さい。LSTR 3Mix-MP療法が軽症から重症までシンプルな治療術式で、治癒することを知ってください。
私も「従来法からの脱却」「何も足さない、何も引かない」「いじらない、削らない、触らない」「密封・密閉・封鎖」の基本に従い、多くの症例を手掛けてきました。今回はう蝕治療、根管治療、外傷歯など、臨床成果が得られた症例に臨床評価を加えて、7症例を供覧していただきます。
LSTR 3Mix-MP療法の基本的な臨床手技は、象牙質を守り、歯髄を守り、歯を保存することにあります。正確な診断をし、従来法ではどうしてもオーバートリートメントになりがちなことを理解し、自分の臨床を見直して下さい。
LSTR 3Mix-MP療法は患者さんにも優しい、歯科医にも優しい歯科治療です。
【事前抄録】
演題名:外科処置が必要と宣告されたが、内科的歯科治療(3Mix-MP法)で治癒した症例
講 師:岸保 愛子 先生
(はじめに)
根管治療で不良な経過が長期間続くと、従来法で根管治療を行っている歯科医師の中には、治療の選択肢がなくなった場合に(苦渋の選択だと思いますが)抜歯(または外科処置)を説明する場合もあると思います。その様な歯科医師が3Mix-MP法を知っていれば、そういった選択を取る事がなくなると考えています。今回の症例も前医が3Mix-MP法を知っていれば、外科処置の説明が出てくることはなかったと感じた症例です。
(症例1)
症例1(#45)では、3ヶ月間従来の根管貼薬を繰り返していた症例です。貼薬仮封をすれば、疼痛が発生しその都度解放して、痛みがなくなれば再度貼薬仮封をし、また疼痛発生という経過を繰り返したそうです。長期間同じ経過を辿っていたため、とうとう前医から抜歯という説明を受けたそうです。
(症例2)
症例2(#15)では、急性症状で救急歯科にかかった症例です。腫脹が大きく排膿も多かったそうです。何度か水酸化カルシウム製剤を貼薬され、症状は少し治ったようですが、レントゲン像から炎症範囲が大きいため、歯根端切除の可能性を説明されたそうです。
(まとめ)
3Mix-MP法を行っていて感じるのは、患者さんにはもちろんですが、歯科医師にも負担の少ない治療法だという点です。私がまだ3Mix-MP法を行ってない歯科医師に伝えたい点の一つがその部分です。まずはやってみてほしい。正しい方法でやってみると必ず結果が得られます。結果を得られれば治療への負担が減るのを実感できると思います。
【事前抄録】
演題名:3Mix-MP法の歯周病治療
講 師:宅重 豊彦 先生
(はじめに)
一般的には、歯周病は歯周炎と歯肉炎からなると言われているが、本講演では歯周炎と歯肉炎は区別されるべきであると考え、歯周炎は歯肉、歯根膜、歯槽骨の炎症であり、歯肉炎は歯肉に限局した炎症と考えている。
医科疾患で例えるならば、歯肉炎は皮膚科の病気であり、歯周炎は整形外科の病気と云える。よって、本講演では歯肉炎には言及しない。
(歯周炎と歯肉炎の違い)
歯肉の表面には口腔内細菌が生息しているので、単位面積当たり1×(10の6乗)個以上の細菌数になれば、粘膜上皮は細菌毒によって破壊され、歯肉炎が起こることが知られている。
歯周炎は歯を支持している歯槽骨という骨が壊れる病気である。当然ながら骨は皮膚の中にある。
つまり、免疫機能が整備されていて、かつ細菌が少ない「体内」にある。
歯周炎の原因となる細菌は、元々、口腔内に生息していた「体外」の細菌である。これらの細菌が歯周炎を引き起こすとなると、どのようにして「体内」に侵入したのだろうか。「体内」の免疫機構との戦いにどのようにして勝利できたのだろうか。
口腔内細菌が歯周炎を引き起こすには、バリアーとなっている上皮などを破壊して「体内」に入らなければならない。上皮付着は上皮と歯との連結部であるが、実はかなり脆弱な連結であり、歯周ポケット入り口に大量の細菌が居ると付着は直ぐに壊れてしまう。しかし、歯周ポケット底部や上皮付着部は、栄養が少ないために細菌が大量に増える事は余りないので、簡単に歯周病が発症するとは思えない。しかし、たとえ細菌数が1×(10の6乗)個を満たさない(数千しかいない)場合でも、そこに変質したタンパク質や異種のタンパク質があると炎症が起こり、容易にバリアーが破壊されることが知られている。
他には、最も単純に外力によってバリアーが壊される場合、つまり、スケーリングやキュレッタージの際の受傷、咬合性外傷などの外力が原因となることが考えられる。細菌と外傷が原因の場合、他の原因よりも歯槽骨の破壊が激しく(これが歯周病)、細菌と異物が原因の場合、歯槽骨の破壊は限局的であり、大量の細菌が原因の場合歯槽骨の破壊は浅く広いというように、歯槽骨の破壊状況は病態と関連しているのではないかと考えている。
(歯周病の診断)
従来の考え方では歯垢の存在、歯周ポケットの深さが特に重要視され、疾患の重軽もこれに従っている。
しかし、患者さんを診ていると歯槽骨の壊れ方がどうしても気になり、いくつかのパターンに分類でき
ることに気づいた。多くの症例で見られる水平骨破壊、限局した歯の歯頚部に垂直性に現れる骨破壊、
必ず6番と7番から骨破壊が始まって、次第に全額に拡がる骨破壊、側切歯だけが集中的に短時間のうち
に骨を失ってゆく症例など、特徴的な歯槽骨破壊を示すものもあった。ちなみに、歯の動揺度を指標と
した場合、動揺度が少ないから歯周病の進行が遅いとかという事は見つからなかった。その他の要素で
も同じように感じた。歯周病とは、骨が壊れていく病気であるから、骨の壊れ方を指標として、歯周病
を分類ができないか、と考えた。他の要素ではパターンは発見できなかったので、演者は歯槽骨の破壊状況を主な指標と考え歯周病を分類した。偶然かもしれないが、歯周病の治療も歯槽骨の壊れ方を指標とすると、同じ分類となった。よって、診断と治療方針に矛盾がない治療体系ができた。
現行の歯周病治療は、ひたすらプラークコントロール、歯垢除去の後もプラークコントロール、プラーク
コントロールの他にやることはないのか。例えば、足の骨折の場合、骨折した部位の皮膚を一生懸命に石鹸で洗うと皮膚の下にある骨が早期に回復すると思って、同じ原理で口腔内でプラークコントロールに励んでいるようにしか見えない。
歯周病は、う蝕と比べると遥かに難しい疾患である。医学における治癒の原理に従うと、歯周病を治せ
る歯科医は居ない。歯周病で失った骨を元通りに再生できる歯科医は居ないのです。なのに、その治療
を歯科衛生士に任せてしまい、歯科医は患者さんに触ろうともしないのは理解し難い。当然、歯周病が
治るはずもない。
歯周病が治るとは、歯周ポケットが浅くなり、歯槽骨の破壊が止まることだけではない。歯周病が治ったと云えるのは、失った歯槽骨が回復しなければならないし、機能も回復しなければならない。
歯肉炎では、細菌の「体内」侵入はないので歯槽骨の破壊は見られないので、歯肉炎は治る。
(私が診る歯周病の特徴)
歯肉、歯槽骨を含む歯周組織の炎症を“歯茎の炎症”とすると、歯周病は代表的な歯茎の炎症と言える。
しかし、他の歯茎の炎症と比較してみると歯周病は、特有な病態を有している事に気づく。
1.
歯槽骨が壊れていくと、歯は支持する骨を失い脱落する。歯を失うと骨の破壊もとまる。つまり歯周病の成立には歯が必須と思われる。これは、歯の存在による物理的な力が歯周病の発症に関与していることを示す。例えば、過度な咬合(咀嚼)力、食片圧入は、食片をポケット内に押し込む要素となるばかりか、歯を回転・転覆する力として働く。食片圧入の多発する部位は隣接面歯頚部が知られており、ここは歯周ポケットの入り口であり体内の入り口でもある。そして歯周病の“入り口”でもある。
2.
歯周病罹患歯は、歯槽骨が減るだけではなく、歯槽窩から逃げるように挺出、回転している。つまり、歯周病で歯を失うのは、支持する歯槽骨が減じると共に、歯が抜け出てくるからであると考えられる。歯が抜け出るのは、生態がその歯を異物と認識したために排除しようとしていると考えている。元々自分の歯を、ある時から非自己と認識するようになったのは、非自己マークが付いたからであると考えると理解しやすい。では、非自己マークとは、何なのだろう。
今回の講演では、歯周病の特異性を論ずることで歯周病の治療方法を明らかにしたい。